10:45 〜 11:00
[HDS16-07] S-netを用いた津波遡上即時予測システムの開発
★招待講演
キーワード:S-net、日本海溝海底地震津波観測網、津波、即時予測
防災科学技術研究所では、房総沖から北海道おきにかけての東日本太平洋沖に広域(1,000 x 300 km)かつ稠密(30〜60 km間隔)なインライン式のリアルタイム地震・津波の観測網であるS-net(日本海溝海底地震津波観測網;Seafloor Observation Network for Earthquakes and Tsunamis along the Japan Trench)を構築している(植平他、望月他、JpGU、2017)。そこで我々は、S-netで得られる津波(水圧変動)の観測データを用いて、津波の遡上までを即時に予測するためのシステムを開発中である(Aoi et al., Suzuki et al., JpGU, 2017)。本講演では、我々が開発した千葉県の九十九里・外房沿岸地域を対象とした津波遡上即時予測システムの現状と、S-netで得られた津波の観測事例を報告する。今後は、沿岸自治体の協力の下実証実験等を通じてシステムの改良を進めていく予定である(高橋、JpGU、2017)。本研究の一部は,総合科学技術・イノベーション会議のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)「レジリエントな防災・減災機能の強化」(管理法人:JST)によって実施されました。