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[HTT20-11] 写真共有サービスFlickrの位置情報を用いた観光資源のホットスポットの空間分析
キーワード:photo-sharing service, big data, hot spot analysis, Tokyo
ICTの進歩はデジタルメディア上で人間活動を記録することを可能にした.たとえば,スマートフォン,GPS,トラベルカードなどの固定型・モバイル型センサーのネットワークによって,人間行動の時と場所を終日モニターすることが可能である.そうした新しい地理空間データの情報源を用いれば,高解像度のビックデータによって,人間行動を時空間上で捉えることが可能になる.オンラインの写真共有サービスは,そうした情報原の一つである.本研究は,写真共有サイトから取得した位置情報付き写真を分析し,東京の観光名所の空間的パターンを日本人と外国人の訪問者の間で比較することを目的とする.データは,旅行体験をアップロードした写真で共有するための代表的なオンラインサービスであるFlickrからダウンロードした.そこから2014年(1月~12月)に撮影された位置情報付き写真のうち新宿,銀座,浅草の3駅から1km圏内で撮られたものを使用し,GISを用いて日本人と外国人の観光名所のホットスポットを比較する.その結果,3つの対象地域で日本人と外国人に共通する観光名所のホットスポットがみられた.一方,外国人は日本人に比べて写真の分布に空間的な偏りが大きかった.しかし,そうした違いは銀座地区のホットスポットには顕著に現れなかった.