JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-TT 計測技術・研究手法

[H-TT23] [JJ] 環境トレーサビリティー手法の開発と適用

2017年5月23日(火) 15:30 〜 17:00 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:陀安 一郎(総合地球環境学研究所)、中野 孝教(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所)、木庭 啓介(京都大学生態学研究センター)

[HTT23-P05] 安定同位体比を用いた地域の積雪分布の影響に関する研究

*鈴木 絢美1藪崎 志穂2川越 清樹1 (1.福島大学、2.総合地球環境学研究所)

キーワード:安定同位体比、積雪環境、地域規模

気候変動による将来の積雪量の増減が見込まれ,地域の水資源も変化する可能性を含む.この問題に対して気候モデルなどの数値データを利用して積雪環境を予測することが必要である.しかしながら,気候モデルのアウトプットの空間解像度は巨視的であるため,地域レベルの評価に適用できない可能性を持つ.そのため,現状のデータを利用して細かな空間に変換させるためのアルゴリズム開発が必要になる.こうした現状をふまえて,安定同位体比を利用し,多雪年,少雪年の積雪,降雪の特徴を把握した.年単位の積雪変化と化学的な関係を空間的に検証することで,将来の気候変動アウトプットを空間解像度補間のアルゴリズム開発を進めた.結果として,積雪の大小に応じた積雪の発生源変化を明らかにし空間的な特徴が求められた.また,空間的な知見の他に酸性雪の影響を示す規則性がデータとして取得された.