JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-TT 計測技術・研究手法

[H-TT26] [JJ] 浅層物理探査

2017年5月24日(水) 15:30 〜 17:00 105 (国際会議場 1F)

コンビーナ:尾西 恭亮(国立研究開発法人土木研究所)、高橋 亨(公益財団法人深田地質研究所)、青池 邦夫(応用地質株式会社)、井上 敬資(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)、座長:横田 俊之(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)、座長:尾西 恭亮(国立研究開発法人土木研究所)

16:30 〜 16:45

[HTT26-11] 千葉県九十九里平野、南白亀川下流域における浅層地下水の塩水・淡水の分布

*伊藤 有加1張 馨仁1徳永 朋祥1茂木 勝郎1 (1.東京大学大学院新領域創成科学研究科)

キーワード:南白亀川、比抵抗探査、塩水・淡水、浅層地下水

千葉県、九十九里平野の南部に位置する南白亀川河口域は、低平なところを流れる感潮河川のため、満潮時には河口から海水が河川に流入する。さらに九十九里平野は日本有数の地盤沈下地域であり、本地域でも最近5年間の累積沈下量は14.86cmと報告されており地盤沈下による地表環境変化への影響として、地下水の塩水化の可能性が挙げられる。それゆえに、地盤沈下と塩水化との関係を考える上でまず、淡水性地下水と塩水性地下水の分布および感潮河川が周辺地下水に与える影響について把握する必要がある。そこで本研究では、地下水の塩水化影響評価として、浅層地下水の塩淡水境界の空間分布の把握と、地下水の塩水化プロセスについて電気探査と水質調査により検討をおこなっている。これまでに電気探査は、南白亀川河口周辺で平成25年から平成28年11月までの期間に、計16箇所で実施した。電気探査の測定は、比抵抗二次元探査によりおこなった。解析比抵抗断面の分布からは、全体的な傾向として地下浅部(約3~5m)は比抵抗値が高く、地下深部(約5~7mより以深)は値が低いという結果が得られており、地下浅部には淡水が存在し、深部は塩濃度が高い地下水が分布すると考えられる。一方で、一部の地域においては南白亀川から離れるに従って、塩濃度の高い地下水(低比抵抗領域)が浅部から深部へと傾斜するような分布を示し、その要因の一つとして潮汐河川の影響が示唆された。