JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI30] [JJ] 情報地球惑星科学と大量データ処理

2017年5月22日(月) 10:45 〜 12:15 201A (国際会議場 2F)

コンビーナ:村田 健史(情報通信研究機構)、大竹 和生(気象庁気象大学校)、野々垣 進(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質情報研究部門 情報地質研究グループ)、堀之内 武(北海道大学地球環境科学研究院)、座長:村田 健史(情報通信研究機構)、座長:本田 理恵(高知大学理学部応用理学科)

10:45 〜 11:00

[MGI30-07] オープンサイエンスと研究データ共有

★招待講演

*村山 泰啓1 (1.国立研究開発法人情報通信研究機構統合ビッグデータ研究センター)

キーワード:オープンサイエンス、データ共有

近年、Open Research Data、Open Scienceといったキーワードが科学技術政策や研究の将来動向にとって重要と言われるようになってきた。2013年G8科技大臣会合での研究データオープン化が閣僚合意されて以来加速してきたこの流れは、国内でも活発化している。筆者の関与する内閣府、文科省、またG7科技大臣会合での検討や欧州委員会の科学技術施策立案などは幅広く各国政府や研究機関に影響を及ぼす可能性があるといえよう。

地球惑星科学は長年にわたり範囲の大小はあるにせよデータや情報の共有、公開あるいは相互交換などに取り組んできている。研究データオープン化の議論がICSU-WDS設立(2008年)、G8オープンデータ憲章・RDA設立(2013年)などの節目を経て個別の文献・データ公開や情報技術活用にとどまらず、オープンサイエンス、また科学と社会の関わりといった新たな研究のとらえ方を視野に入れた議論も活性化している。無制限なデータ公開が必ずしも最善と限らないが、適切なデータ・情報共有がより大きな研究成果につながる可能性は大きい。欧州連合や米国などで活発化している共通的な研究データ基盤(common research data e-infrastructure)の議論では、分野横断的な多様なデータの利用が謳われている。