10:45 〜 11:00
[MGI30-07] オープンサイエンスと研究データ共有
★招待講演
キーワード:オープンサイエンス、データ共有
近年、Open Research Data、Open Scienceといったキーワードが科学技術政策や研究の将来動向にとって重要と言われるようになってきた。2013年G8科技大臣会合での研究データオープン化が閣僚合意されて以来加速してきたこの流れは、国内でも活発化している。筆者の関与する内閣府、文科省、またG7科技大臣会合での検討や欧州委員会の科学技術施策立案などは幅広く各国政府や研究機関に影響を及ぼす可能性があるといえよう。
地球惑星科学は長年にわたり範囲の大小はあるにせよデータや情報の共有、公開あるいは相互交換などに取り組んできている。研究データオープン化の議論がICSU-WDS設立(2008年)、G8オープンデータ憲章・RDA設立(2013年)などの節目を経て個別の文献・データ公開や情報技術活用にとどまらず、オープンサイエンス、また科学と社会の関わりといった新たな研究のとらえ方を視野に入れた議論も活性化している。無制限なデータ公開が必ずしも最善と限らないが、適切なデータ・情報共有がより大きな研究成果につながる可能性は大きい。欧州連合や米国などで活発化している共通的な研究データ基盤(common research data e-infrastructure)の議論では、分野横断的な多様なデータの利用が謳われている。
地球惑星科学は長年にわたり範囲の大小はあるにせよデータや情報の共有、公開あるいは相互交換などに取り組んできている。研究データオープン化の議論がICSU-WDS設立(2008年)、G8オープンデータ憲章・RDA設立(2013年)などの節目を経て個別の文献・データ公開や情報技術活用にとどまらず、オープンサイエンス、また科学と社会の関わりといった新たな研究のとらえ方を視野に入れた議論も活性化している。無制限なデータ公開が必ずしも最善と限らないが、適切なデータ・情報共有がより大きな研究成果につながる可能性は大きい。欧州連合や米国などで活発化している共通的な研究データ基盤(common research data e-infrastructure)の議論では、分野横断的な多様なデータの利用が謳われている。