JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI31] [JJ] ソーシャルメディアと地球惑星科学

2017年5月21日(日) 10:45 〜 12:15 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:天野 一男(茨城大学理学部地球生命環境科学科)、小口 高(東京大学空間情報科学研究センター)、伊藤 昌毅(東京大学生産技術研究所)、山本 佳世子(国立大学法人 電気通信大学)

[MGI31-P03] 位置情報を用いたSNSログデータのジオパークへの活用可能性

*田中 誠也1,2磯田 弦1桐村 喬3 (1.東北大学大学院理学研究科、2.十勝岳ジオパーク推進協議会、3.皇學館大学)

キーワード:ジオパーク、ジオツーリズム、SNS、行動分析、ビッグデータ

ジオパークでは特定の建造物や観光名所だけではなく,風景や場所も観光資源になりうる.そのため,ガイド等のジオパーク関係者が同行した場合は行動を追跡することができるが,個人でジオパークエリア内に来訪した場合はどこにどれだけの人が訪れ,何をしていったかを把握することは難しい.このような行動の分析はアンケート調査や聞き取り調査を行うのが主流であるが,どちらも先験的に定めた場所に関する情報しか得られず、認識されてこなかった風景や場所を把握するのが困難であるのが現状である.ジオパークにおいても、アンケート調査や聞き取り調査により行動の分析を試みている先行研究(例えば;伊藤ほか 2015,松木ほか 2016)はあるが,上記の問題は解決できていない.

本発表では,十勝岳ジオパーク(美瑛・上富良野エリア)構想の指定エリアである美瑛町・上富良野町を対象に,観光客がどのように行動しているのかを,SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の1つであるツイッターの位置情報付きの投稿データを用いた分析手法について提案する.

まず,ジオパーク構想のエリアである美瑛町・上富良野町で位置情報付きの投稿をしたことのある他地域のユーザーを対象とし,そのユーザーが投稿した地点を美瑛町・上富良野町内のツイート及び全国のツイートを2つの視点から分析する.まず、美瑛町・上富良野町近辺のユーザーを除外するために田中(2015)のロバスト推定法を用いた日常行動圏の推定を行い,美瑛町・上富良野町への他地域からの来訪者の地域的特性を把握する.そして、来訪者と地域住民を区別したうえで、来訪者の美瑛・上富良野地域内での訪問先を特定する。以上のように抽出した来訪者の訪問先情報を「保護・保全」「地域振興・観光」「防災」といった多方面へどのように貢献できるか検討していく.

[参考文献]
伊藤英之,鈴木正貴,佐藤凌太,杉本伸一,関博充 2015. インターネットアンケートを用いた三陸ジオパークの顧客獲得に関する研究 地学雑誌 Vol.124 No.4 561-574
田中誠也2015. SNSログデータを活用したアニメ聖地巡礼者の行動分析:九州での活用可能性 九州経済調査協会月報: 69(842), 2-7.
松木駿也,久利美和,磯田弦 2016 ジオパーク/ジオツーリズムの観光客ニーズ調査 2016年度日本地理学会春季学術大会 要旨集