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[MIS05-06] 国際宇宙ステーションから観測された雷発光放射照度を用いた雷の電気的特性導出に関する研究
キーワード:International Space Station, GLIMS, ELF, Lightning charge moment
現在、全球にわたる対地放電や雲放電の統計的な空間分布は、周回衛星を用いたCCDカメラによる光学観測により導出されているが、CCDカメラを用いた光学観測から雷被害に関わる雷の電気的特性を調査した例はあまりない。一方で、雷の電気的特性の導出には、地上での雷放電に伴う電磁放射の観測が主に用いられているが、1つの観測機器の検出できる雷放電の数が少ないことや海上など機器の設置が困難な場所があることから全球で一様な検出率を得ることは現実的に不可能である。
本研究では、国際宇宙ステーションGLIMS (Global Lightning and sprIte MeasurementS on JEM-EF)ミッションで観測された雷発光放射照度や雷発光積算照度と、地上でのELF帯電磁波観測から導出した電流モーメントや落雷電荷モーメントとの比較を行い、導出値の精度検証を実施した。その結果、雷発光積算照度と落雷電荷モーメントの間に高い相関 (相関係数>0.76)が得られた。以上から、宇宙からの光学観測のみから落雷の放電エネルギーを示す落雷電荷モーメントの導出の可能性が示された。
本研究では、国際宇宙ステーションGLIMS (Global Lightning and sprIte MeasurementS on JEM-EF)ミッションで観測された雷発光放射照度や雷発光積算照度と、地上でのELF帯電磁波観測から導出した電流モーメントや落雷電荷モーメントとの比較を行い、導出値の精度検証を実施した。その結果、雷発光積算照度と落雷電荷モーメントの間に高い相関 (相関係数>0.76)が得られた。以上から、宇宙からの光学観測のみから落雷の放電エネルギーを示す落雷電荷モーメントの導出の可能性が示された。