[MIS10-P03] Paleo-environmental changes at coastal lakes along the Soya Coast, East Antarctica during the Holocene
キーワード:Antarctica, Paleoenvironment, Lake sediment, Diatom assemblage
南極氷床は地球上で最も大きい氷床であり、世界の氷河の90 %を南極氷床が占めている。このように莫大な氷に覆われている南極大陸は地球全体の気候に重要な働きをしているとともに、地球全体の変化が顕著に反映される場所でもある。東南極の宗谷海岸には南極氷床の後退により形成された数多い湖沼が分布している。本研究では東南極宗谷海岸の沿岸湖沼から採集した湖底堆積物から産出する珪藻化石の群集変化を時系列で復元することを通して、湖沼の水環境の変動を復元することを目標としている。
堆積相の特徴,クロロフィル化合物やカロチノイドの分析結果、藻類やシアノバクテリアの観察結果ならびに珪藻分析の結果から,親子池(コア名:Ok4C-01)のコアの年代は304 - 2,187 cal yr BPであり、沿岸海の環境から湖沼と変遷した時期は約1100 cal yr BP (core depth 60 cm)であった。丸湾大池(コア名:Mw4C-01)・丸湾南池(コア名:MwS4C-01)のコアの年代は、それぞれ2,220 - 5,630 cal yr BP と1,260 – 4,840 cal yr BPであり、沿岸海の環境から湖沼と変遷した時期は丸湾大池で2800 cal yr BP (core depth 22 cm)、丸湾南池で2400 cal yr BP (core depth 65 cm)であった。珪藻の群集変化に基づいた結果は他の分析結果とも整合性のある結果であった。
珪藻の群集変化によって海洋から淡水への変遷だけではなく、海氷 (Fragilariopsis curta, F. cylindrus)や湖沼の低塩化(Psammothidium papilio)と貧栄養化のような詳しい環境復元ができた。
堆積相の特徴,クロロフィル化合物やカロチノイドの分析結果、藻類やシアノバクテリアの観察結果ならびに珪藻分析の結果から,親子池(コア名:Ok4C-01)のコアの年代は304 - 2,187 cal yr BPであり、沿岸海の環境から湖沼と変遷した時期は約1100 cal yr BP (core depth 60 cm)であった。丸湾大池(コア名:Mw4C-01)・丸湾南池(コア名:MwS4C-01)のコアの年代は、それぞれ2,220 - 5,630 cal yr BP と1,260 – 4,840 cal yr BPであり、沿岸海の環境から湖沼と変遷した時期は丸湾大池で2800 cal yr BP (core depth 22 cm)、丸湾南池で2400 cal yr BP (core depth 65 cm)であった。珪藻の群集変化に基づいた結果は他の分析結果とも整合性のある結果であった。
珪藻の群集変化によって海洋から淡水への変遷だけではなく、海氷 (Fragilariopsis curta, F. cylindrus)や湖沼の低塩化(Psammothidium papilio)と貧栄養化のような詳しい環境復元ができた。