JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS12] [JJ] 地震・火山等の地殻活動に伴う地圏・大気圏・電離圏電磁現象

2017年5月25日(木) 10:45 〜 12:15 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:児玉 哲哉(宇宙航空研究開発機構研究開発部門第一研究ユニット)、芳原 容英(電気通信大学 大学院情報理工学研究科)、長尾 年恭(東海大学海洋研究所)

[MIS12-P01] 地震先行的VLF帯電波信号検知を目指した電磁波観測装置の精度評価

*小名木 すみれ1長尾 年恭2鴨川 仁1 (1.東京学芸大学教育学部物理学科、2.東海大学地震予知研究センター)

キーワード:超長波、落雷位置評定システム、地震

近年多くの雷起源に関係する大気電気研究、特に高高度放電発光現象、雷活動に関連する高エネルギー放射線、落雷電磁波による下部電離圏モニターなどで、雷放電の波形データを必要としている。雷放電は、VLF帯の周波数帯の電磁波をメインに放出し、VLF帯が大気中でそれほど減衰しないことから遠方でも検知ができる。この電磁波を検知して、落雷位置測定を行う研究および実用的な位置測定システム開発・運用が世界各国で行われている。しかし、多くのサービスでは位置情報は提供されているものの、非常に高額であり、そのうえ落雷に起因する電磁波波形データは提供されていない。本研究では前述のような研究に貢献すべく、VLF帯雷放電波形データを連続取得するシステムを開発し、本講演ではその装置評価を行う。また、地震に先行するVLF帯電波信号が震央から発生していることが指摘されているが本研究ではその観測の追試を目指す。精度評価にあたっては、観測装置の精度確認のために各種機関・会社が出している雷位置情報と本VLFデータの比較を行う。