JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS12] [JJ] 地震・火山等の地殻活動に伴う地圏・大気圏・電離圏電磁現象

2017年5月25日(木) 10:45 〜 12:15 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:児玉 哲哉(宇宙航空研究開発機構研究開発部門第一研究ユニット)、芳原 容英(電気通信大学 大学院情報理工学研究科)、長尾 年恭(東海大学海洋研究所)

[MIS12-P02] DEMETER衛星のスペクトル・波形データを用いた衛星高度で検知された地震先行電離圏擾乱の発生領域推定

*新田 英智1東郷 翔帆1鴨川 仁1Berthelier Jean-Jacques4児玉 哲哉2長尾 年恭3 (1.東京学芸大学教育学部物理学科、2.宇宙航空研究開発機構第一宇宙技術部門、3.東海大学地震予知研究センター、4.LATMOS, France)

キーワード:地震、電離圏、DEMETER衛星

地震に関連する電磁気現象として大気圏および電離圏擾乱は1980年代後半ごろから指摘されてきた。これらの擾乱は、比較的大きなマグニチュードの地震前でも変動が微少であるので、先行現象の存否を示すには大量なイベント収集による統計的な評価が求められる。その意味で、2004年6月にフランスCNESによって地震電磁気衛星DEMETERが打ち上げられ、地震に先行する夜間VLF帯電磁波強度減少現象がM4.8以上の地震、震央距離が500 km以内、地震発生前4時間前に見いだされた。本研究では、この現象の原因を探るため、VLF帯電波強度スペクトルデータ(連続2秒サンプリング・サーベイデータ)およびバーストデータ(波形データ)を用いて、地震の前のホイスラー波の強度に関して統計および事例解析を行った。その結果、地震の前にD層下部が降下していると推測できる結果を得た。