09:00 〜 09:15
[MIS13-07] 日本の山岳地における泥炭湿原の分布変化
★招待講演
キーワード:泥炭湿原、チシマザサ、ハイマツ、暖かさの指数、積雪、気候変動
気候の変動に対して脆弱とされる山地湿原について、近畿から中部、関東、東北の24地点で面積と植物種の変化を検証した。その結果、すべての湿原の面積が減少しており、湿原の面積が小さいものほど縮小の速度は大きかった。植生の変化はほとんどがチシマザサとハイマツの増加によるものだった。気候の変化を検討した所、暖かさの指数(WI)は多くの場所で大きな上昇は示していなかったが積雪日数が減少していた。植生への影響を考えると、湿原の縮小の主な要因は積雪日数の減少によると考えられた。