JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS13] [JJ] 山岳地域の自然環境変動

2017年5月25日(木) 09:00 〜 10:30 301B (国際会議場 3F)

コンビーナ:鈴木 啓助(信州大学理学部)、苅谷 愛彦(専修大学文学部環境地理学科)、佐々木 明彦(信州大学理学部)、奈良間 千之(新潟大学理学部理学科)、座長:苅谷 愛彦(専修大学文学部環境地理学科)

10:15 〜 10:30

[MIS13-12] 山岳科学的理解に基づく新たな空間情報技術の利用

★招待講演

*大丸 裕武1戸田 堅一郎2 (1.国立研究開発法人森林総合研究所、2.長野県林業総合センター)

キーワード:微地形、高解像度DEM、山岳科学

日本の山地の地質的脆弱性は古くから指摘されており、土砂災害の予測の困難さの主要な原因となることも多かった。多雨気候がもたらす豊富な地下水や脆弱な岩盤は深層崩壊などの土砂災害の原因となることも多いが、一方で日本の山地の豊かな多様性を支えていると考えられる。日本の山地の地下環境と生態系の多様性、そして両者の相互作用を理解することは、自然特性の理解に基づく日本の山地の利用と保全を考えるうえで、きわめて重要な課題である。近年登場した、航空機レーザー測量等による地形や植生に関する高解像度空間データとその可視化技術は、この分野を前進させる上で非常に大きな可能性を秘めている。