14:30 〜 14:45
[MIS14-10] ソーシャルネットワーク解析から見たジオパーク
キーワード:ジオパーク、twitter、SNS解析、エコパーク、世界遺産
わが国においては2017年1月現在,48の日本ジオパークが存在し,そのうち8つの地域がユネスコ世界ジオパークとして認定されている.これらのジオパークでは,ジオツアー,や商品開発など,様々な取り組みが行われている.しかしながら多くのジオパークでは,これらの活動が持続的な地域発展にまで寄与していない.
伊藤・他(2015)は,インターネットアンケートを用いて,ジオパークの認知度に関する調査を行った.その結果,一般のジオパークに対する認知度は低く,ジオパークに対する具体的なイメージに乏しいことを明らかにしている.
近年,Twitterやlineを初めとしたSNS上のビックデータ解析による情報マーケティングビジネスが確立し,企業イメージの把握や企業の危機管理など,多様な分野で活用されている.
本研究では,Valway121ネット株式会社が提供するSNS収集・解析サービスを用いて,「ジオパーク」がSNS上でどのようにつぶやかれ拡散されているか,その現状を把握した.なお,今回は複数あるSNSのうち,拡散速度が他のSNSより速くユーザー数も多いtwitterを解析の対象とし,測定期間は2016年12月7~21日までの3週間,1日あたり20,000件を解析した.また,検索条件として「ジオパーク」の他,「エコパーク」「世界遺産」も検索の対象とし,結果を比較した.
期間中,ジオパークのヒット件数は1049件に対し,「エコパーク」63件,「世界遺産」2753件と「世界遺産」のヒット件数が有意に高い.また,2016年12月9日に「ジオパーク」のヒット件数が172件にまで上昇したが,これは同日にJGCが再認定審査結果を発表したことに起因すると考えられる.
ジオパークのインフルエンサーは, izugeoなどジオパーク関係者が圧倒的であるのに対し,「世界遺産」では個人の世界遺産マニアや旅行マニア,bot系が優位に多く,さらにこれらのアカウントでは,ジオパーク関係者のアカウントより1桁以上フォロワー数が多く,同じ情報を繰り返し発信する傾向が認められる.
一方,ジオパークに関する発言の特徴として,ジオパーク関係者がジオパーク内のイベントやジオサイトの説明がほとんどで,リツイート回数もそれほど多くない.また,ジオパーク関係者以外の発言数も極端に少ない.すなわち,SNS上で「ジオパーク」は,関係者とわずかなジオパークマニアによる閉鎖的な系を形成しているものと考えられる.
伊藤・他(2015)は,インターネットアンケートを用いて,ジオパークの認知度に関する調査を行った.その結果,一般のジオパークに対する認知度は低く,ジオパークに対する具体的なイメージに乏しいことを明らかにしている.
近年,Twitterやlineを初めとしたSNS上のビックデータ解析による情報マーケティングビジネスが確立し,企業イメージの把握や企業の危機管理など,多様な分野で活用されている.
本研究では,Valway121ネット株式会社が提供するSNS収集・解析サービスを用いて,「ジオパーク」がSNS上でどのようにつぶやかれ拡散されているか,その現状を把握した.なお,今回は複数あるSNSのうち,拡散速度が他のSNSより速くユーザー数も多いtwitterを解析の対象とし,測定期間は2016年12月7~21日までの3週間,1日あたり20,000件を解析した.また,検索条件として「ジオパーク」の他,「エコパーク」「世界遺産」も検索の対象とし,結果を比較した.
期間中,ジオパークのヒット件数は1049件に対し,「エコパーク」63件,「世界遺産」2753件と「世界遺産」のヒット件数が有意に高い.また,2016年12月9日に「ジオパーク」のヒット件数が172件にまで上昇したが,これは同日にJGCが再認定審査結果を発表したことに起因すると考えられる.
ジオパークのインフルエンサーは, izugeoなどジオパーク関係者が圧倒的であるのに対し,「世界遺産」では個人の世界遺産マニアや旅行マニア,bot系が優位に多く,さらにこれらのアカウントでは,ジオパーク関係者のアカウントより1桁以上フォロワー数が多く,同じ情報を繰り返し発信する傾向が認められる.
一方,ジオパークに関する発言の特徴として,ジオパーク関係者がジオパーク内のイベントやジオサイトの説明がほとんどで,リツイート回数もそれほど多くない.また,ジオパーク関係者以外の発言数も極端に少ない.すなわち,SNS上で「ジオパーク」は,関係者とわずかなジオパークマニアによる閉鎖的な系を形成しているものと考えられる.