JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS14] [JJ] ジオパーク

2017年5月21日(日) 13:45 〜 15:15 A01 (東京ベイ幕張ホール)

コンビーナ:藁谷 哲也(日本大学大学院理工学研究科)、平松 良浩(金沢大学理工研究域自然システム学系)、松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、尾方 隆幸(琉球大学島嶼防災研究センター)、座長:平松 良浩(金沢大学理工研究域自然システム学系)、座長:尾方 隆幸(琉球大学島嶼防災研究センター)

14:30 〜 14:45

[MIS14-10] ソーシャルネットワーク解析から見たジオパーク

*伊藤 英之1小野寺 華子1熊谷 誠1,2辻 盛生1鈴木 正貴1 (1.岩手県立大学総合政策学部総合政策学科、2.三陸ジオパーク推進協議会)

キーワード:ジオパーク、twitter、SNS解析、エコパーク、世界遺産

わが国においては2017年1月現在,48の日本ジオパークが存在し,そのうち8つの地域がユネスコ世界ジオパークとして認定されている.これらのジオパークでは,ジオツアー,や商品開発など,様々な取り組みが行われている.しかしながら多くのジオパークでは,これらの活動が持続的な地域発展にまで寄与していない.
 伊藤・他(2015)は,インターネットアンケートを用いて,ジオパークの認知度に関する調査を行った.その結果,一般のジオパークに対する認知度は低く,ジオパークに対する具体的なイメージに乏しいことを明らかにしている.
 近年,Twitterやlineを初めとしたSNS上のビックデータ解析による情報マーケティングビジネスが確立し,企業イメージの把握や企業の危機管理など,多様な分野で活用されている.
  本研究では,Valway121ネット株式会社が提供するSNS収集・解析サービスを用いて,「ジオパーク」がSNS上でどのようにつぶやかれ拡散されているか,その現状を把握した.なお,今回は複数あるSNSのうち,拡散速度が他のSNSより速くユーザー数も多いtwitterを解析の対象とし,測定期間は2016年12月7~21日までの3週間,1日あたり20,000件を解析した.また,検索条件として「ジオパーク」の他,「エコパーク」「世界遺産」も検索の対象とし,結果を比較した.
 期間中,ジオパークのヒット件数は1049件に対し,「エコパーク」63件,「世界遺産」2753件と「世界遺産」のヒット件数が有意に高い.また,2016年12月9日に「ジオパーク」のヒット件数が172件にまで上昇したが,これは同日にJGCが再認定審査結果を発表したことに起因すると考えられる.
 ジオパークのインフルエンサーは, izugeoなどジオパーク関係者が圧倒的であるのに対し,「世界遺産」では個人の世界遺産マニアや旅行マニア,bot系が優位に多く,さらにこれらのアカウントでは,ジオパーク関係者のアカウントより1桁以上フォロワー数が多く,同じ情報を繰り返し発信する傾向が認められる.
 一方,ジオパークに関する発言の特徴として,ジオパーク関係者がジオパーク内のイベントやジオサイトの説明がほとんどで,リツイート回数もそれほど多くない.また,ジオパーク関係者以外の発言数も極端に少ない.すなわち,SNS上で「ジオパーク」は,関係者とわずかなジオパークマニアによる閉鎖的な系を形成しているものと考えられる.