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[MIS14-12] シオサイトの定義と日本での運用実態
キーワード:ジオサイト、保全地球科学、用語の定義
ジオパークは,複数のジオサイトからなる.日本のジオパーク活動においては,これまで,ジオサイトは「地球科学を中心とした自然・文化的みどころ」とされ,厳密な定義はなされてこなかった.地学の見どころは,ジオツーリズムの対象という意味においては,間違ってはいないが,本来的な目的である,科学的な価値を持つ場所であり保全の対象となるという意味が抜けている.2015年より,世界ジオパークはユネスコ正式事業となり,社会的な認知度も向上した.そのような状況なかで,個々のジオパークが独自の認識に基づきジオサイトを指定している状況は改められなければならない.日本の各ジオパークのジオサイトを,保全地球科学的視点から整理する.その上でジオサイトの定義についての議論を深める.