JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS14] [JJ] ジオパーク

2017年5月21日(日) 10:45 〜 12:15 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:藁谷 哲也(日本大学大学院理工学研究科)、平松 良浩(金沢大学理工研究域自然システム学系)、松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、尾方 隆幸(琉球大学島嶼防災研究センター)

[MIS14-P14] 伊豆半島における災害伝承碑のデジタルアーカイブ化に関する研究

*熊谷 誠1,2鈴木 雄介3伊藤 英之4鈴木 比奈子5杉本 伸一2 (1.岩手県立大学大学院、2.三陸ジオパーク推進協議会、3.伊豆半島ジオパーク推進協議会、4.岩手県立大学、5.防災科学技術研究所)

キーワード:石碑、デジタルアーカイブ、伊豆半島、元禄関東地震津波、東海地震、東南海地震

三陸地方では、過去の津波災害の様子や教訓を伝承する石碑が各地に数多く伝えられてきた。しかし、明治三陸地震津波(1896年)やそれ以前の津波に関する石碑は、建立からすでに百年以上を経過しており、少なからず風化が進んでいる。特に、砂岩や花崗岩などを用いた石碑は、表面の風化が著しく、碑文の判読が難しいものが多い。こうした風化などによる可読性の低下については、他地域の石碑でも進んでいることが予想され、伊豆半島における元禄関東地震津波の石碑やその他の災害を伝える石碑についても可読性の低下が懸念される。また、三陸地方の津波石碑は東日本大震災によって約半数が浸水し、多くが破損・流失被害を受けた。伊豆半島地域も東海、東南海地震等による津波被害が予想される地域であり、被災の危険性のある石碑の情報を先行して保存する必要があると考える。そこで、本研究では伊豆半島内の災害に関する石碑の被災の可能性を把握するとともに、碑文の内容や位置情報、写真を用いた三次元データの作成など、石碑情報の収集・整理とデジタルアーカイブ化を行った。