JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS18] [JJ] 大気電気学

2017年5月22日(月) 10:45 〜 12:15 304 (国際会議場 3F)

コンビーナ:鴨川 仁(東京学芸大学教育学部物理学科)、座長:森本 健志(近畿大学)、座長:牛尾 知雄(大阪大学)

11:15 〜 11:30

[MIS18-03] ELF帯電磁波の多点同時観測を用いた落雷位置および電荷モーメントの推定精度向上に関する研究

*村井 崚1芳原 容英1,2,3山下 純平4S. Heckman5 (1.電気通信大学情報・ネットワーク工学、2.Earth Environment Research Station, The University of Electro-Communications, Tokyo, Japan.、3.Center for Space Science and Radio Engineering, The University of Electro-Communications, Tokyo, Japan.、4.電気通信大学、5.EarthNetworks,USA)

キーワード:ELF帯空電、落雷位置、落雷電荷モーメント

雷放電に伴う電磁波放射のうちELF帯の非常に低い周波数帯では、損失が非常に小さく長距離を伝搬するため、遠隔地でELFトランジェントと呼ばれる過渡的な時間波形が観測される。このELFトランジェントを解析することで、落雷エネルギーを示すとされる電荷モーメントを導出できる。
本研究では、北海道陸別町および鹿児島県垂水市においてELF帯水平磁界の南北および東西の2成分同時連続観測を行った。その結果、両観測点で受信されたELF帯トランジェントから交会法により落雷の発生位置を標定し、その推定精度について日本トータル雷ネットワークによる落雷位置を用いて検証した。また、落雷電荷モーメントの導出方法として、磁界波形から導出した電流モーメントを積分する方法を用いて、その精度についても検証した。