JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS22] [JJ] 地球掘削科学

2017年5月25日(木) 09:00 〜 10:30 国際会議室 (国際会議場 2F)

コンビーナ:山田 泰広(海洋研究開発機構 海洋掘削科学研究開発センター)、道林 克禎(静岡大学理学部地球科学科)、池原 実(高知大学海洋コア総合研究センター)、菅沼 悠介(国立極地研究所)、座長:山田 泰広(海洋研究開発機構 海洋掘削科学研究開発センター)、座長:稲垣 史生(国立研究開発法人海洋研究開発機構)

10:00 〜 10:15

[MIS22-11] 南アフリカ32億年前ムーディーズ層群掘削計画:高解像度地球表層環境と生物圏の復元

*掛川 武1ヒューベック クリストフ2 (1.東北大学大学院理学研究科地学専攻、2.Jena University, Germany)

キーワード:太古代、バーバートン、ムーディーズ層群

南アフリカバーバートン緑色岩体に属するムーディズ層群(32億年前)のICDPによる掘削計画がドイツのヒューベック博士を中心に提案されている。ムーディズ層群は浅海、沖積平野、陸域にかけての「浅い」環境で形成された堆積岩からなっている。変成作用をあまり受けていないことから、32億年前の地球表層環境や生物圏の実態を研究するのに最適な地層である。このムーディズ層群を対象に複数箇所で掘削を行うことで、高解像度の32億年前の地球表層環境が復元される。特に本掘削が実現した場合は、当時の地球表層に酸化的な環境が存在したか、複数の微生物共同体による微生物マットが普遍的に形成されたのか、重要な課題に取り組む機会を与えてくれる。