JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS23] [JJ] 古気候・古海洋変動

2017年5月23日(火) 15:30 〜 17:00 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:入野 智久(北海道大学 大学院地球環境科学研究院)、岡 顕(東京大学大気海洋研究所)、北場 育子(立命館大学古気候学研究センター)、佐野 雅規(総合地球環境学研究所)

[MIS23-P18] インドネシア・セリブ島から採取されたサンゴ骨格中Sr/Ca比を用いた50年以上にわたる海水温の復元

*源田 亜衣1鈴木 淳2井上 麻夕里1 (1.岡山大学大学院自然科学研究科、2.独立行政法人産業技術総合研究所地質情報研究部門)

インドネシア多島海は太平洋とインド洋の間に位置しており、El Niño/南方振動 (ENSO) やアジアモンスーン、インド洋ダイポールといった気候変動の研究において重要な場所である。しかしながら、海水温や塩分の計器や観測による記録は、インドネシア多島海周辺の気候システムについて理解するには十分な報告がされていない。そこで、本研究では、インドネシア・セリブ島から採取されたサンゴコア中のSr/Ca比から50年以上の海水温の復元を行った。Sr/Ca比の測定はICP-OESを使用し月単位の時間分解能で測定を行い、その測定誤差は0.3%未満である。本発表では、サンゴのSr/Ca比から復元された海水温の記録とその時系列解析に基づき、インドネシア周辺の海水温と気候イベントとの関係について考察していく。