JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[EE] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-ZZ その他

[M-ZZ40] [EE] Sustainable global groundwater management for human security

2017年5月22日(月) 15:30 〜 17:00 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:Yoshihide Wada(NASA Goddard Institute for Space Studies)、谷口 真人(総合地球環境学研究所)、Naota Hanasaki(NIES National Institute of Environmental Studies)、Yadu N Pokhrel(Michigan State University)

[MZZ40-P02] アジアとヨーロッパの巨大都市における地表面温度履歴の推定

*濱元 栄起1Blum Philipp2Benz Susanne2Limberg Alexander3谷口 真人4宮越 昭暢4有本 弘孝6後藤 秀作5山野 誠7 (1.埼玉県環境科学国際センター、2.Karlsruhe Institute of Technology、3.Senate Department for the Environment, Transport and Climate Protection, Berlin 、4.総合地球環境学研究所、5.産業技術総合研究所、6.地域地盤環境研究所、7.東京大学地震研究所)

キーワード:地下温暖化、ヒートアイランド、地球温暖化、地表面温度、都市化

筆者らは,過去の地表面温度履歴の推定のために、これまで東京地域、大阪地域、バンコク地域、ベルリン地域で地下温度分布の測定を行ってきた。本発表では,これらのデータの中から地下水流動の影響が極めて小さいものを地下温度分布の形状から抽出したうえで、東京地域で2地点、大阪地域で6地点、バンコク地域で6地点、ベルリンで8地点のデータをもとに過去数百年間の地表面温度履歴を推定した結果を紹介する。この解析では、地質柱状図から地層境界を区分し異なる熱物性を考慮した多層モデルによる解析を行った。ただし地下への熱熱輸送は熱拡散のみを想定した。
解析した全ての地表面温度履歴の推定結果からこの百年間で地表面の温度上昇が明らかになった。これらの温度上昇の幅は場所によって異なり0.4Kから5.0Kまでである。その傾向として都市の温度上昇の方が農村地域に比べて大きい。このような傾向は都市化の程度や人間活動の違いを反映していると思われる。