JpGU-AGU Joint Meeting 2017

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[EJ] ポスター発表

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[M-ZZ41] [EJ] リスクコミュニケーションの未来-科学情報を社会にどう伝えるか

2017年5月20日(土) 15:30 〜 17:00 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:平田 直(東京大学地震研究所)、Schorlemmer Danijel(GFZ German Research Centre for Geosciences)、木村 玲欧(兵庫県立大学)、大友 章司(甲南女子大学)

[MZZ41-P02] 社会調査による災害知見・教訓によって、人々の災害イメージと「わがこと意識」を向上させる~阪神・淡路大震災から熊本地震まで

*木村 玲欧1大友 章司2平田 直3田村 圭子4井ノ口 宗成5林 春男6 (1.兵庫県立大学、2.甲南女子大学、3.東京大学、4.新潟大学、5.静岡大学、6.防災科学技術研究所)

キーワード:わがこと意識、無作為抽出による社会調査、生活再建過程、住宅再建、「復旧・復興カレンダー」手法

本発表では、無作為抽出調査などの精度の高い社会調査などから明らかになった、災害時の被災者行動、復旧、復興に関する知見や教訓が、人々の災害へのイメージや「わがこと意識」をどのように向上させ得るかについて考察する。調査対象とした災害は、1995年阪神・淡路大震災、2004年新潟県中越地震、2007年新潟県中越沖地震、2011年東日本大震災、2016年熊本地震などである。
 本発表では、特に、速報的な意味あいもあり、2016年秋に実施した熊本地震被災者への調査結果を紹介しながら、災害後の時間経過に伴う被災者の居住場所の移動、復旧・復興カレンダー手法によって明らかになった生活再建過程について、複数の災害事例を比較する。またこれらの結果が人々の災害イメージや「わがこと意識」(自分たちに身近なこととして自分たちに引きつけて考えようとする意識)の向上にどのように寄与するかなど、専門家と市民とのリスクコミュニケーションのあり方についても提案する。