JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

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[M-ZZ42] [JJ] 地球科学の科学史・科学哲学・科学技術社会論

2017年5月21日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:矢島 道子(日本大学文理学部)、山田 俊弘(東京大学大学院教育学研究科研究員)、青木 滋之(会津大学コンピュータ理工学部)、吉田 茂生(九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門)

[MZZ42-P08] 宇宙物理学における新定常宇宙論のAbductionによる証明法.
(地球中心の赤方偏移と等方背景輻射を説明,膨張も物質創性も無い)

*種子 彰1 (1.SEED SCIENCE Lab.)

キーワード:定常宇宙のAbductionによる証明法、膨張宇宙仮説の破綻、地球が中心となる赤方偏移の謎、等方背景輻射の謎

地球中心の赤方偏移と等方背景輻射を説明できる新定常宇宙(膨張も物質創性も無い)
地球が宇宙の中心に居ないのに,赤方偏移が何故地球を中心として遠いほど早く遠ざかって観測されるのか?
地球上で実証不能な膨張を,遠方の光で説明可能なのは何故か?
<<赤方偏移の説明>>
地球からの星雲距離と赤方偏移の間に比例関係があることを,1929年にエドウィン・ハッブルが提案しています.その法則は,ハッブルの法則と呼ばれています.
銀河の速度は数学的に表すことができて,v = H × d・・・・・・・(1)
ここで,V(速度)は銀河の半径方向の外向き速度であり、d(距離)は、地球から銀河までの距離です。 ハッブル定数 Hは,H=+500 ~560.km./sec/million/secs.1929~1931年. 最近の値では 72±4km./sec/million/secs.です.
<<膨張宇宙仮説>>
その観測結果をドップラー効果だけとして解釈すると,フリードマンの仮説によれば,重力場の方程式では銀河系外星雲が拡大している運動として解釈できる. (A.アインシュタイン)

赤方偏移を再現するには,地球中心で遠いほどその光源銀河が高速で後退する必要がある.ニュートン力学では,慣性運動は等速直線運動しか持続できないので,かくして宇宙空間は,膨張し続ける必要があり,膨張する理由は不明でも赤方偏移を再現できます.何故地球を中心に,赤方偏移の値が遠方程増加し観測されるか,その理由への説明も有りません.観測結果から宇宙が膨張しているとしか云っていません.それは量子力学が未完成だからでした.その為,赤方偏移の解釈をドップラー効果で説明してから,種々の宇宙論の花盛りです.

<<1. 量子赤方偏移の定常宇宙仮説>>
エネルギー保存法則とE=h・νを考慮すると、希釈されて波長がズレ始める距離Rsのα倍の位置では、波長はα2 倍にずれる. 更に,地球(観測地点)中心の赤方偏移も観測される.宇宙が膨張していなくても,ハッブルの赤方偏移を説明できるので新定常宇宙論が完成した.
<<2. 背景輻射の説明>>
宇宙が閉ていれば,背景輻射もエネルギー保存宇宙の反対側からの周波数シフトで説明可能です.宇宙空間が閉じていれば,3°K等方背景輻射も平均的な恒星(太陽)のランバートの法則による平均エネルギーの希釈で説明可能です.
<<3. 宇宙が潰れない理由,慣性質量の新解釈>>
更に,慣性質量はマッハ力学的な解釈で,宇宙全ての合力(引力)に対する質量の反作用であり,それが宇宙の全質量が一点に潰れない理由でもある.
<<アブダクションによる統一的な解釈>>
アブダクョンでは現状を説明できる必要が有る.更に,別の現状(等方背景輻射)も説明できればより真実性が増す.この様に統一的に新定常宇宙仮説で解釈できるので,宇宙空間が膨張する必要も無く,遠方の宇宙も運動する必要も無い.更にクエーサーが光速以上に移動する必要もない.
 空間が膨張するにはエネルギーが必要ないのかな?
空間が膨張しないので,新メカニズムも不要である.
宇宙彼方の観測結果は帰納法でも演繹法でも説明が困難である.それを統一的に説明できる合理的な仮説を提案できる事は,アブダクションで真理の探究に役立つ.
[1]Space Quantum Red Shift Hypothesis and New Theory of Non-Expansion Universe 種子彰