JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-05] 高校生によるポスター発表

2017年5月21日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

13:45 〜 15:15

[O05-P36] 静岡県太田川河口で発見された白鳳地震以前の津波堆積物の年代の推定

*山田 翔梧1、宮平 駿太1、鈴木 海渡1、鈴木 諒真1、近藤 大1 (1.静岡県立磐田南高校)

キーワード:津波堆積物、太田川低地、白鳳地震、ボーリング調査

藤原ほか(2015)により静岡県磐田市太田川河口で発見された4層のイベント堆積物は,古太田川の洪水堆積物ではなく,白鳳地震(684年), 仁和地震(887年),永長地震(1096年),明応地震(1498年)の津波堆積物であることを明らかにした.このように太田川低地では,100~150年間隔で津波堆積物が発見されている.
そこで,さらに古い時代の津波堆積物を探すためにボーリング調査を行った.この結果,白鳳地震津波堆積物より下位にイベント堆積物を発見した.このイベント堆積物を中村ほか(2014)で明らかにした太田川低地の津波堆積物の特徴と比較すると,その層相や粒度組成,鉱物組成が一致した.このことから,このイベント堆積物は津波堆積物であることがわかった.
次にこの津波堆積物の年代を堆積速度から推定すると,紀元前340年頃のものと考えられる.ここから,遠州灘で弥生時代に巨大津波があった事が推定できる.そこで,この津波を太田川-弥生地震津波と名付けた.