JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-05] 高校生によるポスター発表

2017年5月21日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

13:45 〜 15:15

[O05-P52] 鳴き砂海岸の起源

*菱沼 美咲1、*大楽 悠華1 (1.福島県立磐城高等学校)

キーワード:鳴き砂

福島県いわき市にある豊間海岸は鳴き砂海岸であるが、周辺の海岸は鳴き砂海岸ではない。
鳴き砂とは、砂の中の石英の摩擦により特徴的な音を発する砂である。鳴き砂は、環境に影響されやすいため、「環境のバロメータ」と言われている。しかし先行研究により鳴き砂は、環境の変化よりも砂の丸みや混入物の影響を受けやすいということが判明した。また、「鳴き砂の定義」について物理的視点より研究を行い、鳴き砂の周波数の違いによる「鳴く」、「鳴かない」の定義を決定した。その一方で、豊間海岸がどのような過程で鳴き砂海岸となったのかはいまだ不明である。
そこで、豊間海岸の砂とその付近の大きな河川である夏井川の川砂の石英含有率を比較し、鳴き砂海岸の起源を明らかにするため研究を始めた。また、豊間海岸の砂はどこから供給されているのかを調べるため、干潮満潮時の石英含有率の違いを調べた。先行研究より、干潮時の波打ち際から陸側に12m進んだ地点が一番よく鳴くとわかっている。その地点を基準とし、干潮時の波打ち際から満潮時に波が到達する16mの間の干潮満潮時の石英含有率を、4m間隔で調べた。
その結果、夏井川の砂の石英含有率の値は71.4%だった。また豊間海岸の石英含有率は、干潮満潮時で比較した結果、満潮時のほうが若干高かった。
夏井川の石英含有率が71.4%であるのに対し、豊間海岸の石英含有率が69.4%と近いことから、豊間海岸の砂は夏井川起源であると考えられる。また、陸側の石英含有率が、干潮時27.3%、満潮時28.5%、さらに海側では干潮時69.5%、満潮時70.0%と、干潮時と比べ満潮時の石英含有率が若干高かったことから、石英が海側から供給されている可能性が高いと考えられる。
今後は、鳴き砂の起源と考えられる夏井川河口に多くある堆積物がどのように海岸に流れ着くのかを、海流のメカニズムに注目して調べることで、鳴き砂の起源をより詳細に解明していきたい。