13:45 〜 15:15
[O05-P58] 交差点の左折をスムースにおこなえる道路条件の提案
キーワード:はかま、道路構造令
朝の登校時に、自動車が交差点を左折しようとして渋滞を引き起こしているようすをよく見かける。対向車線にはみ出さないように、また後輪が路側帯からはみ出さないように注意しなければならないからである。この交差点の角に扇形の領域(本論文では「はかま」という)があると、安全に素早く左折できるが、「はかま」が整備されていない交差点や、「はかま」が設けられていても不十分な面積のように思われる交差点が少なくない。そこで安全な左折に必要な「はかま」の半径を求めることを目的に研究をおこなった。
道路構造令をもとにして、縮尺1/30で線を引いて道路幅を描いた画用紙上に、自動車カタログをもとにしてレゴブロックで作成した1/30の自動車模型を左折させる実験をおこなった。その結果、現在販売されているすべての自動車が道路幅内で左折するためには、すべての道路で半径2.55mの「はかま」が必要であることがわかった。すでに「はかま」が設置されている道路も、その多くは左折に必要な面積を確保していない。
交差点の整備基準に関する法令等には、左折のためにこれほど重要な領域であるにもかかわらず「はかま」について明確に定められていない。筆者らは、少なくとも今後整備される道路について、半径2.55mの「はかま」を交差点に設置するよう法令等に明記すべきであると考え、行政に提案しているところである。
道路構造令をもとにして、縮尺1/30で線を引いて道路幅を描いた画用紙上に、自動車カタログをもとにしてレゴブロックで作成した1/30の自動車模型を左折させる実験をおこなった。その結果、現在販売されているすべての自動車が道路幅内で左折するためには、すべての道路で半径2.55mの「はかま」が必要であることがわかった。すでに「はかま」が設置されている道路も、その多くは左折に必要な面積を確保していない。
交差点の整備基準に関する法令等には、左折のためにこれほど重要な領域であるにもかかわらず「はかま」について明確に定められていない。筆者らは、少なくとも今後整備される道路について、半径2.55mの「はかま」を交差点に設置するよう法令等に明記すべきであると考え、行政に提案しているところである。