[O-05] 高校生によるポスター発表

[O05-P70] 宇宙において電磁誘導により重力加速度を測定する方法

*牧野 楓也¹ (1.札幌日本大学高等学校)

キーワード：重力加速度、電磁誘導、ネオジム磁石

金属パイプ内に磁石を落とすとパイプに渦電流が生じ、磁石は渦電流がつくる磁場から鉛直上向きの力を受け、ゆっくり等速で落下する。その落下速度は、磁石の質量、磁石の磁気双極子モーメント、地上における重力加速度の大きさ、金属の抵抗率、パイプの内径、およびパイプの管厚を用いて理論的に表すことができる。我々は、管厚を考慮した落下速度を表す理論式を立てた。磁石の磁気双極子モーメントは、磁石間に働く磁気力と距離の関係から求めることができる。我々が立てた理論式の妥当性は、磁石の質量、パイプの抵抗率や管厚を変えて実験を行い確認した。我々はこの理論式を用いて、落下速度を測ることで重力加速度を求められると考えた。この方法を用いれば、宇宙空間もしくは他の惑星における重力加速度を、磁石と金属パイプがあれば測定できる。