[O-06] [JJ] 日本のジオパーク－しくじりから見えてくるジオパークの理想像－

[O06-P05] 洞爺湖有珠山ジオパーク・ストーリーカードのラインナップ

*加賀谷 にれ¹、武川 正人¹、田仁 孝志¹、中谷 麻美¹、畑 吉晃¹、廣瀬 亘²、佐々木 光³、佐々木 真由子³ (1.洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会、2.北海道立総合研究機構地質研究所、3.セセンシトカ)

キーワード：大地の恵み、ジオパーク、ジオストーリー、火山

洞爺湖有珠山ジオパークは、火山を中心としたジオパークである。地域の産業や人々の暮らし、生物の生息環境の背景に目を向けると、火山活動と結びつく隠された数多くの物語「ジオストーリー」を見つけることができる。
2013年度事業の中で、洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会では、このようなジオストーリーを拾い集め、地上と地下の世界を結びつける大地の断面絵本、洞爺湖有珠山ジオパーク・ストーリーブック「11万年のうえの１日」を制作した。地域の大人から子供まで広く読まれるよう、平明な文章とイラストで構成している。また2014年度には、「ストーリーブック大型絵本」「ジオパーク・アドベンチャーカード」「ジオトートバッグ“大地のポケット"」「ジオパーク・ストーリーカード（6種類）」を製作した。ストーリーブックの世界観を基本とし、幅広く展開・活用し、地域の誰しもが知っている物語となるよう広げている。
さらに、2016年度、「ジオパーク・ストーリーカード」を14種類製作し、2014年度に製作した6種類と合わせ20種類の地域の産品の物語が揃った。産品や加工品の販売時の特典、ふるさと納税の返礼品への同封など、産品の付加価値向上に役立てており、そのラインナップと可能性、制作中の失敗や課題をどのように克服したか等について紹介する。