JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

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[O-06] [JJ] 日本のジオパーク-しくじりから見えてくるジオパークの理想像-

2017年5月20日(土) 10:45 〜 12:15 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)

[O06-P23] 白山手取川ジオパークにおける普及啓発活動

*大橋 加奈1日比野 剛1大西 龍一1 (1.白山手取川ジオパーク推進協議会)

キーワード:白山手取川ジオパーク、普及啓発、認知度調査

白山手取川ジオパークでは、日本ジオパーク認定前の2010年10月10月から現在まで、様々な普及啓発活動を行ってきた。
研修会・講演会の実施、各種イベントでのブース出展やパネル展示など、日本ジオパーク認定前から継続的に行っている活動のほか、認定後の2011年~2014年には白山市の広報誌における記事の連載、2012年度からはイメージキャラクター「ゆきママとしずくちゃん」によるイベント出演なども行っている。また、同じく2012年度からは白山市のケーブルテレビにおいて白山手取川ジオパークを紹介する番組制作なども行っており、現在の普及啓発活動は多岐に渡る。
 白山手取川ジオパークでは、これら普及啓発活動の効果を調べるため、毎年1月下旬から2月上旬に白山市内で開催される「雪だるままつり」において2012年度から白山手取川ジオパーク認知度調査を行ってきた。この調査は雪だるままつりを訪れた人に対し、白山手取川ジオパークを「詳しく知っている」「少し知っている」「言葉は知っている」「知らない」のうち、どれに当てはまるかを尋ね回答してもらう簡単な形式で行っている。
 その結果、各年度を比較して大きな変化や傾向は見受けられないが、「知らない」と答えた白山市内の人の割合は10%程度であり、その他の人に比べて極めて少数にとどまることから、少なくとも白山市内の住民への普及啓発は進んでいると考えられる。
 今後の課題として、これまでの活動の集計が統一されたカウント方法によって行われておらず、集計方法を見直す必要がある。また、イベントへの参加やテレビ、広報誌での啓発活動のほとんどが市内向けであることから、市外、県外に向けた普及が弱いものの、それらを改善するための効果的な活動が無いという点も課題である。
以上