[P-EM20] [EJ] Heliosphere and Interplanetary Space

[PEM20-09] 地球フォアショックにおける波動の時空間発展と粒子拡散・加速：１次元PIC計算

*大塚 史子¹、松清 修一¹、羽田 亨¹ (1.九州大学大学院総合理工学研究院)

キーワード：地球フォアショック、波動、粒子拡散・加速

我々はこれまで、準線形理論、テスト粒子計算、およびPIC計算を通じて、地球のフォアショック領域における波動生成および粒子加速・拡散において、沿磁力線ビーム(FAB)が果たす役割を系統的に議論してきた。前回の講演で、PIC計算による初期結果を報告し、衝撃波面でのイオン反射によってFABが生成されること、FABがサイクロトロン共鳴によって太陽風中（フォアショック）にアルフヴェン波を励起すること、さらにフォアショックでのイオン分布関数の空間発展の様子、などを報告した。

本講演では、FABによって励起された波動が、その長時間・空間発展を通じて粒子の拡散・加速にどのように寄与するかに着目する。静電および電磁波動のスペクトル解析を行い、その時間・空間発展とFABや太陽風プラズマの分布関数との相関を議論する。また、高エネルギー粒子の軌道解析を通じて、その生成、拡散過程を調べる。