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[PEM21-06] 宇宙線の異常輸送拡散モデル
キーワード：宇宙線、拡散
乱流場中の宇宙線（高エネルギー荷電粒子）輸送は、天体物理学や数理科学の観点から重要な問題である。特に、乱流が大振幅の磁気流体乱流の場合、非ガウス的な統計性質を持った輸送があらわれる。このような異常輸送を表現する自然な数理モデルとして、時間微分または空間微分項にフラクショナル（分数）微分を含んだ輸送拡散方程式を考えることができる。講演ではまず、フラクショナル微分および積分について簡単に紹介し、その数値評価の方法を説明する。次に、重要な応用として、フラクショナル衝撃波拡散方程式の数値解を求め、準拡散および超拡散を行う粒子によるテスト粒子計算の結果と比較議論する。本モデルが適用可能な他の高エネルギー天体現象についても言及する。