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[PEM22-01] 音波モード大気波動の地上微気圧変動における特性と電離圏への影響
キーワード:微気圧変化、重力音波、電離層電流、重力音波共鳴
下層大気からの短周期大気波動が電離層ダイナモを介して中低緯度に微細な沿磁力線電流を流していることが、地震・火山噴火・台風時の地上微気圧および磁場変動や、低高度磁場精密観測衛星のデータ解析から明らかになってきた。磁気リップル(magnetic ripples)と名付けられた電離圏上部で観測される沿磁力線電流による磁場変動(振幅0.1- 1nT、空間スケール100-200km程度)はほぼ常時観測され、統計的振幅分布のグローバルな地理的特性やlocal time依存性から、積雲対流が主要な源であると推測されている。しかし、下層大気からの大気波動の種類や周期および気象状況との対応は、必ずしも明確にはなっていない。当研究では、地上で行っている微気圧変動観測データと磁場観測データを解析することにより、そのスペクトル特性と、その中での重力音波共鳴現象の寄与とその出現特性を定量的に見積もり、磁気リップル現象から逆に推定できる気象パラメータを明らかにすることを目指している。
予備的解析からは、以下のような特性が得られている。
・気圧および磁場共に、スペクトル密度の平均値は、周期とともに単調増加
・気圧および磁場共に昼間側の方が大きい。
・気圧については、音波モードの領域で増大
・音波共鳴周期付近でパワーの分散が大きい (特に気圧)
・スペクトルピークの出現分布も音波共鳴周期付近で増大する。 共鳴現象は間欠的に発生
・100秒 – 150秒付近にも気圧変動のピークが現れる。
・観測所により、ピークの位置が多少異なり、低緯度のPhimai 観測点のピークはやや周期が短い傾向が存在。季節依存性も存在。
予備的解析からは、以下のような特性が得られている。
・気圧および磁場共に、スペクトル密度の平均値は、周期とともに単調増加
・気圧および磁場共に昼間側の方が大きい。
・気圧については、音波モードの領域で増大
・音波共鳴周期付近でパワーの分散が大きい (特に気圧)
・スペクトルピークの出現分布も音波共鳴周期付近で増大する。 共鳴現象は間欠的に発生
・100秒 – 150秒付近にも気圧変動のピークが現れる。
・観測所により、ピークの位置が多少異なり、低緯度のPhimai 観測点のピークはやや周期が短い傾向が存在。季節依存性も存在。