[PPS04-P08] 原始惑星系円盤における焼結したダストのサイズ分布の進化
キーワード:焼結、原始惑星系円盤
アルマ望遠鏡による観測からHL Tauの周囲のダスト円盤に同心円状のリングが存在していることがわかった。Okuzumi et al.(2016) ではこのリングの存在をダストの焼結によって説明を試みた。先行研究ではこの問題について最大サイズのダストの成長のみを計算して、その他の粒子は冪乗の分布を仮定して輝度温度を計算して観測結果との比較を行っていた。しかし輝度温度の計算をするときには小さなダストの寄与が大きい。そこで本研究ではダストのサイズ分布の進化計算を行い、仮定していた分布の精度を確認することを目的とする。
本研究では焼結の効果として、衝突時に20m/s以上で合体せずに跳ね返ると考えた。先行研究でALMA の観測データとの比較に使っていた時間(t=0.26Myr) に着目して、サイズ分布の進化計算の結果と冪乗のサイズ分布の比較を行った。計算の結果、先行研究で使っていた分布ではt=0.26Myrに輝度温度が数値計算の結果よりも最大で3.6倍程度の大きな値がでることがわかった。なので、電波観測との定量的な比較を行うためには、サイズ分布進化の計算が必要である。
本研究では焼結の効果として、衝突時に20m/s以上で合体せずに跳ね返ると考えた。先行研究でALMA の観測データとの比較に使っていた時間(t=0.26Myr) に着目して、サイズ分布の進化計算の結果と冪乗のサイズ分布の比較を行った。計算の結果、先行研究で使っていた分布ではt=0.26Myrに輝度温度が数値計算の結果よりも最大で3.6倍程度の大きな値がでることがわかった。なので、電波観測との定量的な比較を行うためには、サイズ分布進化の計算が必要である。