JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-PS 惑星科学

[P-PS07] [JJ] 惑星科学

2017年5月24日(水) 13:45 〜 15:15 A04 (東京ベイ幕張ホール)

コンビーナ:鎌田 俊一(北海道大学 創成研究機構)、岡本 尚也(千葉工業大学惑星探査研究センター)、座長:瀧 哲朗(自然科学研究機構国立天文台)、座長:岡本 尚也(千葉工大惑星探査研究センター)

14:00 〜 14:15

[PPS07-07] 高空隙率ダストアグリゲイトの温度上昇

*城野 信一1 (1.名古屋大学 大学院環境学研究科 地球環境科学専攻)

キーワード:ダストアグリゲイト、温度上昇、焼結

惑星形成過程の初期において,ダスト微粒子の付着成長によりダストアグリゲイトが形成される.このダストアグリゲイトの空隙率は非常に高いものと考えられている.原始惑星系円盤の低温部では,ダスト微粒子の主成分はH2O氷となる.このH2O氷は結晶では無く,形成時はアモルファスであったと推定されている.ここで注目すべきは,アモルファス氷の熱伝導率は結晶のそれと比べて5桁ほど低いということである(Kouchi et al.1992).ここから,それほど大きくないダストアグリゲイトにおいても,シリケイトコアに含まれる放射性元素の崩壊による発熱で温度が上昇する可能性がある.そこで本研究では,輻射と分子移動による熱輸送を考慮し,氷ダストアグリゲイトの温度がどこまで上昇するのかを求めた.その結果,アモルファス氷の結晶化に伴う潜熱放出が進行し,温度がさらに上昇することが分かった.これに伴い,氷グレインの焼結も進行する.ここから,氷ダストアグリゲイトの力学的物性が大きく変化することが予想される.結晶化潜熱は氷の組成に依存するため,H2O氷に含まれる不純物の量によってこの結果は変化する.