[PPS07-P21] 系外惑星探査データベースExoKyotoを用いた系外惑星探査システムの構築
キーワード:太陽系外惑星、エクソプラネットキョウト、ハビタブル・ゾーン
太陽系外惑星データベースソフトウェア ExoKyoto を開発し開発・公開した。
ExoKyotoでは、現在までに発見された系外惑星の基本情報のほか、アルベドを仮定した惑星の推定温度や推定軌道、主星の情報などを一覧表示することができる。また、他のデータベースとの相互参照が可能なほか、欠損データ(惑星質量、半径等)の推定値表示、HYG恒星リストを備えたStellar画面やGoogle Skyを用いた系外惑星や周辺星の表示等、既存のデータベースにはない新機能が含まれる。推定機能を用いて欠損データを補間すると、これまで発見された系外惑星については、Sub-Neptuneサイズ (1.9-3.1R_earth)が最も多く(969個)、次にSuper-Earthサイズ(1.2-1.9 R_earth)が多いという分布が得られた(680個)。
太陽系相当天文単位SEAUを用いると、見つかった系外惑星のほとんどが金星軌道相当内側(3034)となり、ハビタブル・ゾーン(金星-火星相当軌道内)に位置するのは202個となる。これをKopparapu et al.(2013)で分類すると、Recent Venus軌道相当内側(3068)となり、ハビタブル・ゾーン(暴走温室限界-最大温室効果)に位置するのは122個となる。例えばKepler-560bはSEAUの定義ではハビタブルゾーン範囲内に存在するが、Kopparapu et al. (2013)の定義では範囲外となる。
更に系外惑星の公転周期・半径・推定質量(Larsen & Geoffrey, 2014)や、トランジットパラメータ(最大減光率)、および主星の情報(位置、等級、スペクトル型等)等を元に、観測ターゲット選定への活用も可能である。
現在、京都大学花山天文台などで ExoKyoto を活用した既知の系外惑星の追観測を開始している。今後はアマ チュア天文家ネットワークを通じて、系外惑星データの収集、および新たな系外惑星の発見を推進していく予定 である。さらに将来的には、京都大学 3.8m 望遠鏡を用いて系外惑星候補天体の確定観測を行い、データベース の更新も行っていく予定である。
ExoKyotoは系外惑星データベースのホームページ(http://www.exoplanetkyoto.org)にて公開されている。 このホームページでは、系外惑星に関する基本的なデータの他、有名な系外惑星についての詳細な解説や系外惑 星の探査方法などが、イラストとともに示されており、系外惑星に関する天文教育のポータルサイトとして随時 更新が行われており、全ての情報が日本語と英語で紹介されている。イラストについては SGH 滋賀県立守山高校などの協力を経て、各惑星から見た景色などの想像図が掲載されており、高大連携プロジェクトの推進も行っている。
本発表では、データベースとともに、いくつかの追観測結果を紹介する。
ExoKyotoでは、現在までに発見された系外惑星の基本情報のほか、アルベドを仮定した惑星の推定温度や推定軌道、主星の情報などを一覧表示することができる。また、他のデータベースとの相互参照が可能なほか、欠損データ(惑星質量、半径等)の推定値表示、HYG恒星リストを備えたStellar画面やGoogle Skyを用いた系外惑星や周辺星の表示等、既存のデータベースにはない新機能が含まれる。推定機能を用いて欠損データを補間すると、これまで発見された系外惑星については、Sub-Neptuneサイズ (1.9-3.1R_earth)が最も多く(969個)、次にSuper-Earthサイズ(1.2-1.9 R_earth)が多いという分布が得られた(680個)。
太陽系相当天文単位SEAUを用いると、見つかった系外惑星のほとんどが金星軌道相当内側(3034)となり、ハビタブル・ゾーン(金星-火星相当軌道内)に位置するのは202個となる。これをKopparapu et al.(2013)で分類すると、Recent Venus軌道相当内側(3068)となり、ハビタブル・ゾーン(暴走温室限界-最大温室効果)に位置するのは122個となる。例えばKepler-560bはSEAUの定義ではハビタブルゾーン範囲内に存在するが、Kopparapu et al. (2013)の定義では範囲外となる。
更に系外惑星の公転周期・半径・推定質量(Larsen & Geoffrey, 2014)や、トランジットパラメータ(最大減光率)、および主星の情報(位置、等級、スペクトル型等)等を元に、観測ターゲット選定への活用も可能である。
現在、京都大学花山天文台などで ExoKyoto を活用した既知の系外惑星の追観測を開始している。今後はアマ チュア天文家ネットワークを通じて、系外惑星データの収集、および新たな系外惑星の発見を推進していく予定 である。さらに将来的には、京都大学 3.8m 望遠鏡を用いて系外惑星候補天体の確定観測を行い、データベース の更新も行っていく予定である。
ExoKyotoは系外惑星データベースのホームページ(http://www.exoplanetkyoto.org)にて公開されている。 このホームページでは、系外惑星に関する基本的なデータの他、有名な系外惑星についての詳細な解説や系外惑 星の探査方法などが、イラストとともに示されており、系外惑星に関する天文教育のポータルサイトとして随時 更新が行われており、全ての情報が日本語と英語で紹介されている。イラストについては SGH 滋賀県立守山高校などの協力を経て、各惑星から見た景色などの想像図が掲載されており、高大連携プロジェクトの推進も行っている。
本発表では、データベースとともに、いくつかの追観測結果を紹介する。