JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-PS 惑星科学

[P-PS08] [JJ] 月の科学と探査

2017年5月21日(日) 09:00 〜 10:30 101 (国際会議場 1F)

コンビーナ:長岡 央(早稲田大学理工学術院総合研究所)、諸田 智克(名古屋大学大学院環境学研究科)、西野 真木(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、本田 親寿(会津大学)、座長:佐伯 和人(大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻)、座長:花田 英夫(国立天文台RISE月惑星探査検討室)

09:45 〜 10:00

[PPS08-22] SLIM搭載をめざしたマルチバンドカメラの設計と開発

*佐伯 和人1白石 浩章2本田 親寿3大竹 真紀子2SLIM MBC team (1.大阪大学大学院理学研究科、2.宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所、3.会津大学)

キーワード:月、SLIM、リモートセンシング

小型月着陸実証機(SLIM)計画がJAXAにより計画されている。SLIMは重力天体への軟着陸に関する様々な技術を実証するための着陸機である。鍵となる技術は精密航法制御アルゴリズム、画像認識航法、衝撃吸収脚などである。SLIM計画を実行することにより、天体着陸技術に関して「降りやすいところに降りる」着陸から、「降りたいところに降りる」着陸へのパラダイムシフトが起こると期待される。このパラダイムシフトを起こすためには数々の革新的な技術が必要であり、そのため初号機は小型の実証機とすることが合理的である。我々は、このSLIMの着陸機に搭載する、マルチバンドカメラ(MBC)を提案している。MBCは小型の可視・近赤外カメラで、InGaAsのイメージングセンサーと、10バンドのバンドパスフィルターを持つホイール、そして、パンやチルトをするための可動ミラーからなる。MBCの科学目的は、着陸機周辺の岩石の造岩鉱物の同定と岩石組織の観察である。MBCの設計と、開発の現状、科学観測の工夫について発表する。