[SCG70-P01] 平成28年熊本地震被災域における高密度微動観測
キーワード:平成28年熊本地震、益城町、南阿蘇村、微動観測
平成28年熊本地震による益城町および南阿蘇村の被害を調査し,1)地表断層直近における断層変位以外の被害が極端に小さいこと,2)市街地ではごく近傍で被害に差が大きく地盤の影響が示唆されること,の2点に着目し,常時微動の単点3成分観測およびアレイ観測をおこなった.1)に関しては,益城町下陳および福原,南阿蘇村旧長陽西部小学校付近の地表断層近傍において,断層を跨いだ観測を実施した.一部の地点では,アレイを連続させたチェーン・アレイ観測を行った.2)に関しては,益城町役場から木山川支流の南まで,地形断面に沿うような測線を設けるとともに,切り盛り地形の差が分解できるよう,同じ標高に広がる敷地内で高密度の常時微動単点観測を実施した.これらの結果を,観測点周辺の被害状況とともに考察する.
調査の実施にあたり,観測場所や一時的な駐車スペースを快くお貸し頂いた現地の皆様に感謝します。本研究は,文部科学省科学研究費基盤研究(C)「1943年鳥取地震鹿野断層端部における断層変位と強震動が被害に及ぼした影響の分析」(平成27〜29年度)および京都大学防災研究所平成28年度特別緊急共同研究「2016 年熊本地震における地表地震断層ごく近傍における強震動の実態把握」の助成により実施しました。
調査の実施にあたり,観測場所や一時的な駐車スペースを快くお貸し頂いた現地の皆様に感謝します。本研究は,文部科学省科学研究費基盤研究(C)「1943年鳥取地震鹿野断層端部における断層変位と強震動が被害に及ぼした影響の分析」(平成27〜29年度)および京都大学防災研究所平成28年度特別緊急共同研究「2016 年熊本地震における地表地震断層ごく近傍における強震動の実態把握」の助成により実施しました。