JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[EE] 口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-GD 測地学

[S-GD01] [EE] Geodetic Technologies, Networks and Strategies for Global Geodetic Observing System (GGOS)

2017年5月24日(水) 13:45 〜 15:15 202 (国際会議場 2F)

コンビーナ:川畑 亮二(国土交通省国土地理院)、Michael R Pearlman(Center for Astrophysics)、若杉 貴浩(国土交通省国土地理院)、座長:Pearlman Michael(Center for Astrophysics)、座長:若杉 貴浩(国土交通省国土地理院)

14:30 〜 14:45

[SGD01-04] 石岡VLBI観測施設におけるVGOS整備状況について

*若杉 貴浩1梅井 迪子1豊田 友夫1石本 正芳1川畑 亮二1宮原 伐折羅1 (1.国土交通省国土地理院)

国土地理院は茨城県石岡市に新たなVLBI観測施設を整備した。同施設は国際VLBI事業(IVS)が全球統合測地観測システム(GGOS)の要求に応えるために提唱している次世代のVLBI観測システムVGOSに対応している。石岡測地観測局には、コアサイトとしてGGOSに貢献するため、このVGOS観測施設に加えGNSS観測点や重力観測点といった複数の測地観測施設も整備されている。
2015年2月から、観測局位置を求めるためつくば局と並行して従来型S/X帯による観測を実施した。2017年始めからは、つくば局の後継として地球回転を決定するための国際協同観測にも参加を開始した。この従来型観測と並行して、VGOSの仕様に相当する周波数帯を記録する広帯域試験観測も行っている。2016年8月及び9月には、QRFHフィード、アップダウンコンバータ、高速サンプラーからなる広帯域受信システムを搭載し、IVSの広帯域観測“VGOS Trial”に参加した。また、NICTの鹿島34mアンテナやオーストラリアのホバート12mアンテナとも広帯域観測実験を実施し、海外局の観測装置との互換性を確認することに成功した。本講演では、石岡測地観測局におけるVGOS観測装置の開発及び従来型・広帯域の観測状況について報告する。