JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[EE] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-GD 測地学

[S-GD01] [EE] Geodetic Technologies, Networks and Strategies for Global Geodetic Observing System (GGOS)

2017年5月24日(水) 15:30 〜 17:00 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:川畑 亮二(国土交通省国土地理院)、Michael R Pearlman(Center for Astrophysics)、若杉 貴浩(国土交通省国土地理院)

[SGD01-P01] The United Nations General Assembly Resolution on A Global Geodetic Reference Frame for sustainable development

*宮原 伐折羅1 (1.国土交通省国土地理院)

キーワード:Global Geodetic Reference Frame (GGRF), the United Nations, GGRF Roadmap

国連総会は,2015年2月26日,地球規模の測地基準座標系(GGRF)が社会,経済,科学に不可欠な基盤インフラであることを認めて,決議「持続可能な開発のための地球規模の測地基準座標系」を採択した.この決議は,測地学の分野で地球規模の連携した取り組みを行う重要性を初めて認めた国連総会決議で,加盟国に連携してGGRFの構築,維持を行うことを求めている.決議では,ロードマップを作成して決議を実行すること,途上国の技術,能力開発を強化すること,各国が責任を持って自国の測地観測を改善することなど,6つの決議文が採択された.決議に基づき,国連地球規模の地理空間情報管理に関する専門家委員会(UNCE-GGIM)が設置した作業部会がロードマップを作成し,ロードマップは,2016年8月には,第6回のUNCE-GGIM会合において承認された.ロードマップでは,決議で示された5つの項目,測地インフラ,基準・標準,教育・能力開発,広報・アウトリーチ,ガバナンスに関して,確実なGGRFの構築と維持を行ううえで,現状でどのような課題があるかを分析するとともに,その課題を解決する方策を提案している.国土地理院は,作業部会のメンバーとしてロードマップの作成に貢献するとともに,引き続き順位委員会に参加して実施計画の作成に貢献していく.
発表では,持続可能なGGRFに関する国連総会決議の概要を解説するとともに、実質の世界標準のGGRFである、国際地球基準座標系(ITRF)の現状について報告する.