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[SGL36-07] 中新世における西南日本の時計回り回転:レビュー
キーワード:日本海拡大、中新世、古地磁気、回転運動、西南日本
中新世の日本海拡大時,西南日本と東北日本はそれぞれ時計回り,反時計回りに回転した。30年ほど前に提案された15 Ma高速回転モデルは現在も日本列島の地質学研究に大きな影響を与えている。今回筆者は,西南日本の時計回り回転に焦点を絞り,この四半世紀に報告された古地磁気と年代のデータをレビューする。このレビューで得られる重要な結論は,西南日本の回転時期が25年前に考えられていたよりも200万年ほど前の18~16 Maであったということだ。西南日本が東西縁辺部を除き剛体的に回転したと仮定すると,その時計回り回転量は41.7 ± 5.4°と見積もられる。