[SRD39-P08] レーザーアブレーションICP-MSを用いたラテライト質ニッケル鉱石中のスカンジウムの定量分析
キーワード:スカンジウム、ニッケル、ラテライト、リモナイト鉱、鉱床、針鉄鉱
スカンジウムは広義の希土類元素に含まれるが、マグマの分化や岩石の風化の過程での地球化学的挙動はイットリウムやランタノイドとは異なる。そのため、スカンジウムは希土類鉱床に限らず、様々な鉱床の副産物として生産されてきたが、主要なスカンジウム含有鉱物が何であるかは明らかになっていない。本研究では、ラテライト型ニッケル鉱床のスカンジウム含有鉱物を特定するため、インドネシアのSoroako鉱床のニッケル鉱石についてLA-ICP-MSを用いて局所元素分析を行った。LA-ICP-MSによる分析径はおよそ10 µm程度であるため、ミクロン-サブミクロンオーダーの微細な鉱物単体の元素分析は困難である。そのため、鉱物単相に加えて複数の鉱物粒からなる部分の測定を行い、各元素組成の分布から各端成分の元素組成を推定した。
その結果、Soroako鉱床においては、針鉄鉱中のスカンジウム濃度が80–300 ppm程度であることが分かった。また、シリカやスピネル中のスカンジウム濃度は10 ppm以下であった。一方、針鉄鉱中のニッケル濃度は低いため、全岩元素組成において、スカンジウム濃度とニッケル濃度に負の相関が見られることと調和的である。本研究結果から、Soroako鉱床では針鉄鉱が主要なスカンジウム含有鉱物であることが分かった。
その結果、Soroako鉱床においては、針鉄鉱中のスカンジウム濃度が80–300 ppm程度であることが分かった。また、シリカやスピネル中のスカンジウム濃度は10 ppm以下であった。一方、針鉄鉱中のニッケル濃度は低いため、全岩元素組成において、スカンジウム濃度とニッケル濃度に負の相関が見られることと調和的である。本研究結果から、Soroako鉱床では針鉄鉱が主要なスカンジウム含有鉱物であることが分かった。