JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-SS 地震学

[S-SS14] [JJ] 地震予知・予測

2017年5月21日(日) 10:45 〜 12:15 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:馬場 俊孝(徳島大学大学院理工学研究部)

[SSS14-P06] Mw8.0以上の地震に先行した地震活動の長期静穏化

*勝俣 啓1 (1.北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センター)

キーワード:地震活動、地震活動の静穏化、巨大地震

1990年から2014年までに発生したMw8.0以上,100km以浅の地震は,global CMTカタログでは23個存在するが,本研究では,それら23個の地震に先行して地震活動の長期静穏化があったかどうかを調べた.地震活動の時間変化を調べるためにISCの震源カタログを用いて,1964年1月1日から各地震の本震までに発生した深さ60km以浅,実体波マグニチュード(mb)5.0以上の地震を解析した.Zhuang et al. (2002)が開発したStochastic declustering法を用いてデクラスター処理した後,ZMAP法を使用して地震活動度の変化を詳細に調べた.その結果,23個の地震の内,mb5.0以上の地震がほとんどない領域に発生した4個を除く19個の全てにおいて,継続時間が10年程度以上の長期静穏化が見つかった.