JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-SS 地震学

[S-SS14] [JJ] 地震予知・予測

2017年5月21日(日) 10:45 〜 12:15 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:馬場 俊孝(徳島大学大学院理工学研究部)

[SSS14-P09] 電磁的な観測網で地震・噴火の予知が可能

*國廣 秀光1 (1.なし)

キーワード:地震予知、電磁観測、噴火観測網、電磁界

地震という自然現象を予知する事は困難と言われていますが、地震予知は可能です。自然現象には常に原因があり、その結果として現象が発生しています。この原因が掴めれば結果を予知できるのです。そこで、私達は地震の原因を把握すべく大地の観測を始めました。ところが、地震計では地震発生直前の微動からしか判りません。そこで、前兆証言の多い電波や電磁気の観測を始めました。現在は、地表の電磁界変化を掴むため観測網まで敷設して観測中です。これは、地上を伝搬中の電磁波変化に注目したもので、特にFM放送電波の直接的な観測網は、気象変化やスポラディックE層等の影響を除けば、地下からの直接的な影響による電磁界変化やノイズを読み取ることができます。
その例として長野地震、福島地震、淡路島地震、そして熊本地震があります。特に熊本地震では前震と本震の前兆が明確に現れていました。電磁観測の基本理論は「物が動けば電磁気が発生する」と言う、エネルギーと電磁気の原則通りですが、観測例にも、地震現象は地殻内での軋轢によって大きな電磁気変化が発生しています。特に、1週間程前に現れる大きな変化現象を利用すれば、時間的に余裕を持った災害予防情報となり得ます。そこで、上記他の観測例を開示しますが、電磁観測には噴火も地殻に大きな変化を及ぼす事が観測データに現れている事が判りました。この現象は沖永良部島の噴火から電磁変化が始まり、鹿児島西、熊本・大分、そして鳥取地震へと続きました。地殻変化の移動は半年クラスの時間を要するようですが、確かに噴火と連続地震の関連性を示す一連の電磁変化が現れています。観測データと関連図をご覧下さい。(観測グラフは、横軸=時間、縦軸=電界強度、色=観測局)