JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-VC 火山学

[S-VC47] [JJ] 活動的火山

2017年5月23日(火) 10:45 〜 12:15 コンベンションホールA (国際会議場 2F)

コンビーナ:前田 裕太(名古屋大学)、青木 陽介(東京大学地震研究所)、座長:堀田 耕平(京都大学防災研究所)、座長:安藤 忍(気象研究所 地震津波研究部)

11:45 〜 12:00

[SVC47-29] だいち2号を利用した宇宙からの火山活動の監視

*本田 昌樹1三浦 優司1撹上 泰亮1上芝 晴香1仲井 博之1宮原 伐折羅1森下 遊1小林 知勝1矢来 博司1藤原 智1 (1.国土交通省国土地理院)

キーワード:干渉SAR、だいち2号、地表変動監視、火山活動

国土地理院では、だいち2号に搭載された合成開口レーダー(SAR)のデータを使用したSAR干渉解析により、日本全国を定常的かつ網羅的に地震・火山・地盤沈下・斜面の変動監視している。
だいち2号は、JAXAの基本観測シナリオに従って、日本の全域を定期的に昇降軌道でそれぞれ年3~4回の観測している。新しい観測データが取得されるたびに、国土地理院では、基本的に同じパス、同じ観測モードである前の観測データとの間でSAR干渉解析を行っている。解析では、気象庁の数値気象モデルを用いた対流圏の誤差を低減する処理と、GNSS連続観測システム(GEONET)の測位解を用いた長波長誤差低減を行うGNSS補正を施している。
SAR干渉解析で得られた画像(以下、「SAR干渉画像」という。)は、タイルデータの形式に変換され、国土地理院のウェブ地図である「地理院地図」で閲覧することができる。地理院地図では、地図・空中写真・火山土地条件図等の国土地理院が提供する地理空間情報にSAR干渉画像を重ね合わせすることができる。これにより、SAR干渉画像を地形・地質等の他の情報と容易に比較でき、検出した変動についてより確実に解釈することができる。
火山の監視については、北方領土を含めた国内の陸域の97の火山を対象としており、その結果を政府の火山噴火予知連絡会の定例会議に報告している。また、噴火等の火山活動の著しい活発化があった場合は、地球観測衛星を用いた防災利用実証実験の火山WG(事務局気象庁)がだいち2号の緊急観測を要請する。この要請に基づき観測が行われると、国土地理院では臨時に解析を行い、得られたSAR干渉画像を火山噴火予知連絡会へ情報提供し、必要に応じて公表している。
本発表では、国土地理院が取り組んでいるだいち2号データを用いたSAR干渉解析による地表面の変動監視、特に火山の監視について報告する。