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[SVC49-09] 降下火山灰シミュレーションソフトによる地球惑星科学教育の試み
キーワード:テフラ、シミュレーション、高校生
近年、火山噴火によって放出される火砕物の堆積シミュレーションが活発に行われ、防災ハザードマップ等に活用されている。中でもよく使われているTephra2(文献1、2)は火砕物の大気中での移流+拡散モデルをベースとしており、内部の処理が理解しやすく、計算機リソースもあまり必要としない、手軽なシミュレーションプログラムである。このTephra2をベースに、さらにコンパクトにし、使いやすく、コードのリーディングや改造もしやすい55Tephra(図1)というシミュレーションプログラムを作成した。この55Tephraを自然現象のモデル化の考え方や注意する点を学ぶための教材として、高校生を対象に使うことを計画している。地球の火山だけでなく、火星等、地球外火山噴火のシミュレーションに興味をもつ高校もあり、地球惑星科学の教材としながら、自然に防災の感覚も身につく教材となる可能性があると期待している。発表では、55Tephraの紹介と、さまざまな活用のアイデアを提示する。
(1)Bonadonnna,C et al.(2005) JGR, 110, B03203.
(2)萬年一剛(2013)第四紀研究52(4)p.173-187.
(1)Bonadonnna,C et al.(2005) JGR, 110, B03203.
(2)萬年一剛(2013)第四紀研究52(4)p.173-187.