歯科医師と歯科技工士の連携による審美補綴への挑戦

[CC-3] MIとPOSそしてEBMを満たすドイツ審美補綴RBFDPsに取り組んで

*寺尾 陽一¹、*森 圭右¹、*大川 友成¹ (1. 東海支部)

[Abstract]
　ドイツでは，カンチレバー接着ブリッジをRBFDPsと呼んでいる．RBFDPsのなかでも，難易度の極めて高い前歯部連続2歯欠損の審美補綴を提示したい．
　我々が目指すPOSに基づく審美補綴とは，患者が笑顔を取り戻すこと，笑いながら家族や友人と楽しい人生を送れる手助けすること．決して，上下顎の正中を合わせる，左右対称性にする，歯列歯肉の連続性をつくると言った歯科医師や歯科技工士が満足する綺麗な歯を再現することではない．
　我々が目指すEBMに基づく審美補綴とは，すべての歯科医師が目指せる審美歯科補綴技術のこと．そこには，歯科医師や歯科技工士の特有のテクニックではなく，歯科医師と歯科技工士のカンファレンスこそが一番の要であると断ずる．決して，匠の技やテクニックの極意によって成り立つものではない．
　本講演では，接着ブリッジ未経験の歯科医師2名が，我々が目指しているRBFDPs審美補綴に挑んだ．患者が笑顔を取り戻し，これからの素晴らしい人生に期待を膨らませる症例を目の当たりにすることであろう．これこそが，我々が目指している補綴歯科専門医の審美補綴と言えよう．

トピックス
●RBFDPs
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