臨床リレーセッション1
CAD/CAM技術の台頭で部分床義歯製作はどのように変わったのか？

[CLS1-1] CADを用いたパーシャルデンチャーデザイン

*森 亮太¹ (1. 九州支部)

[Abstract]
　パーシャルデンチャーの製作は従来の手法では，デンタルテクニシャンの技術力に大きく依存しており，時間と労力がかかることが課題であった．近年，歯科医療におけるデジタル化が急速に進みCAD/CAM技術は，従来の技工作業を効率化し，高精度な補綴装置製作を可能にした．パーシャルデンチャーにおいても，CADを用いた設計は精度向上，製作時間の短縮，術者の技術力の一定化など，多くのメリットをもたらす．
　本講演では，CADを用いたパーシャルデンチャーデザインについて，そのステップを追いながら今後のパーシャルデンチャーの製作がどのように変わっていくのかを解説する．
1．CAD/CAM技術の概要
　・CAD/CAM技術とは
　・歯科医療におけるCAD/CAM技術の現状
　・パーシャルデンチャー製作時のCAD/CAM技術の利点
2．パーシャルデンチャー設計におけるCADの利点
　・精度の高い設計
　・製作時間の短縮
　・設計の自由度向上
　・術者の技術力の一定化
3．具体的な設計手順
　・データ取得
　・設計，製作，調整
4．今後の展望
　・CAD/CAM技術の進歩
　・パーシャルデンチャー設計におけるAIの活用

トピックス
●部分床義歯
●CAD/CAM
●数値による補綴装置の定型化