公益社団法人日本補綴歯科学会第133回学術大会 / The 14th Biennial Congress of the Asian Academy of Prosthodontics (AAP)

講演情報

歯科技工士セッション

現地発表+ライブ配信

補綴歯科治療に対するデジタル技術活用の現在地

2024年7月6日(土) 16:50 〜 17:50 第2会場 (幕張メッセ国際会議場 2F 国際会議室)

座長:木村 健二(東関東支部)、和田 誠大(大阪大)

共催:(一社)日本歯科技工学会/(一社)日本デジタル歯科学会
ライブ配信のご視聴はこちら

[DTS-2] 多数歯欠損症例をデジタルアプローチで行う補綴手技の実際

*辻 貴裕1 (1. 関西支部)

[Abstract]
 この数年で日本の歯科医療現場でも口腔内スキャナーを用いた補綴歯科治療が普及してきていることで,我々歯科技工士の技工手技も従来のアナログ手法からデジタルデータを扱う手法へと大きく変わりつつある.
 とりわけ口腔内スキャナーは日本国内でも十数種類の機種が取り扱われており,それぞれが独自のクラウドシステムを使用してデータ送受信を行うことが主流となり,書き出せるファイル形式もネガティブなものから汎用的なものまでさまざまである.
 ラボサイドではそれらのクラウドを介してデジタルデータを適切に取り扱わなければならず,異なる座標軸のデータを重ね合わせたり,加工修正する知識も必要となる
 また,口腔内スキャナーの性質上,スティッチング工程によって少なからず歪が生じるスキャンデータを用いながら,どのように多数歯欠損症例にアプローチすべきなのかを考えなければならない
 今回は,天然歯症例とインプラント症例とでのアプローチ方法の違いや,モデルレスを前提としたモノリシックジルコニアレストレーションの実際を臨床例を用いて解説させていただく.

トピックス
●多数歯欠損
●口腔内スキャナー
●座標軸