Education for undergraduate students on CAD/CAM crown

[ECS-Chair] [Chair's Abstract] Education for undergraduate students on CAD/CAM crown

Akiko Shimada¹ (1. Osaka Dental University)

[Abstract]
　2014年にCAD/CAM冠が保険収載されてから10年が経過し，歯科金属アレルギーの問題や昨今の金属材料の高騰とも相まってその重要性は以前よりも増している．しかしながら，CAD/CAMに関連する機器の導入および維持には高額な費用がかかることもあり，教育現場，特に卒前の学生実習の環境整備は必ずしも容易ではないと考えられる．そこで今回，全国の歯科大学・歯学部におけるCAD/CAM冠に関する教育実態の把握を目的にアンケート調査を行った．アンケートでは，講義および実習の時間数，対象学年，内容等に関する事項に加えて，CAD/CAMに用いる機器に関する調査も行った．その結果，一部の施設を除き多くの施設においてCAD/CAM，特にCAMの教育に当てられる時間数が極端に少ないことがわかった．官民あげてのデジタルトランスフォーメーション（DX）の流れや災害時の歯科医療支援の観点でも，教育現場におけるデジタル化の推進は必須の事項であると考えられる．本調査結果を会員の皆様と共有し，今後の歯科補綴学の卒前教育について一緒に考えたい．

トピックス
●卒前教育
●CAD/CAM冠
●教育実態