イブニングセッション2
バイオロジーのcutting edge ─網羅的解析の現状と未来─

[ES2-Chair] [座長抄録] バイオロジーのcutting edge ─網羅的解析の現状と未来─

大野 充昭¹ (1. 岡山大)

[Abstract]
　近年，ゲノム，トランスクリプトーム，エピゲノム，プロテオーム，メタボロームなどのさまざまな解析技術の発展により，網羅的かつ高解像度に生命情報を取得できるようになった．また，同時に低価格で手軽にデータが取得できるようになり，高解像度な網羅的解析が今の生物学研究に必須のツールとなりつつあり，医療の現場においては疾患の診断にこれらの手法が応用され始めている．しかし，これらの解析技術の発展は目覚ましく，最新の解析手法をフォローすることは難しい．
　一方，発表者らは，近年，海外に研究留学をする機会を得て，トランスクリプトーム解析やプロテオーム解析を経験した．そして，現在これらの手法を自身の研究に取り入れ，失敗を繰り返しながらさまざまなことに挑戦しており，トランスクリプトーム解析やプロテオーム解析に関する一定レベルの知識とスキルを習得することができた．
　そこで，本セッションではトランスクリプトーム，プロテオーム解析を中心に，これらの解析に興味がある若手学会会員に集まっていただき，「解析にはどのような知識や技術が必要なのか？」，「解析からどのような情報が得られるのか？」，「解析結果をどのように活用したら良いか？」，など，なかなか学会のシンポジウムや特別講演等で議論しにくい内容を議論したい．

トピックス
●トランスクリプトーム
●プロテオーム
●Wet・Dry解析