ハンズオンセミナー3
安全・安心のインプラント手術～ガイドサージェリーの体感～

[HS3] 安全・安心のインプラント手術～ガイドサージェリーの体感～

*十河 基文¹ (1. 大阪大学大学院歯学研究科ID推進センター)

[Abstract]
　歯科においてDx*）が入り込み，最も進化をとげているのがインプラント治療といえる．①歯科用CTによる検査，②トップダウントリートメントのためのCADワックスアップ，③インプラント・シミュレーションによる診断・治療計画，④サージカルガイドによる外科手術，⑤口腔内スキャナーやCAD/CAMによる補綴治療，といった一連のインプラント治療の全工程でデジタルが関与する．
　一方，これまでのインプラント治療のトラブルを振り返ると，下歯槽神経の麻痺，上顎洞や顎骨外へのドリルの穿孔やインプラントの裂開といった「外科的なトラブル」，また自浄性/清掃性が悪かったり審美性に劣る歯冠などの「補綴的なトラブル」の大半は，インプラントの埋入ポジションが原因である．まさに「インプラント・シミュレーション」と「ガイドサージェリー」といったDxによってトラブルをほぼ回避できる．
　時間制約はあるものの，ハンズオンセミナーではそんなCTデータを活用した「インプラント・シミュレーション」「ガイドサージェリー」の知識と体感をいただきます．但し，念のために一言．予期せぬことが起こるのが臨床なので，決して「ガイド依存症」にはなってはいけません．
*）Dx：デジタル・トランスフォーメーションの略．一般には「デジタル化によってスタイルが変化する（トランスフォーメーションする）」ことを示す．xはCrossを意味し，Trans＝横断をxと書くため「Dx」と表現される．

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