公益社団法人日本補綴歯科学会第133回学術大会 / The 14th Biennial Congress of the Asian Academy of Prosthodontics (AAP)

講演情報

海外特別講演

現地発表+ライブ配信(オンデマンド配信あり)

オーラルヘルス研究における異分野融合型研究から実装へ

2024年7月6日(土) 13:10 〜 14:30 第1会場 (幕張メッセ国際会議場 2F コンベンションホール A)

座長:河相 安彦(日大松戸)

ライブ配信のご視聴はこちら

[ISL-Chair] [座長抄録] オーラルヘルス研究における異分野融合型研究から実装へ

河相 安彦1 (1. 日大松戸)

[Abstract]
 第133回学術大会の海外特別講演は,McGill大学の Jocelyne Feine教授から“From particles to policy in oral health research” と題したご講演をいただく.近年,健康医療分野への国民の期待が高まり,優れた基礎研究を新しい医薬品・医療機器・材料等の開発と「実装(Policy)」に結びつけるための橋渡し研究(Transrational Research,以下TR)の重要性が増している.TRが円滑に機能するには基礎研究から生まれるシーズの開発と移転,そこから展開する質の高い臨床研究,臨床上の問題から基礎研究や臨床研究を行うReverse TR(rTR)など異なる「専門分野(Particle)」の双方向連携と,その先にある産学連携による実装化が求められる.しかしながら口腔領域研究の現状は,それぞれのParticle研究に留まっている,または1人の研究者がParticleからPolicyまですべて行うなど一貫した循環型の異分野融合型研究支援体制が整備されているとは言い難く,国民の期待に応えるためにもその構築が求められる.本講演は口腔領域研究におけるTRについて,双方向の異分野融合のあり方やTRマインドを有する人材育成について触れていただく予定である.補綴歯科学会は異分野研究の宝庫であり,今後それらが融合した研究に基づく実装化に結びつける示唆をいただく予定である.

トピックス
●橋渡し研究
●異分野融合
●人材育成